「ルンタッタ〜♪、ルンタッタ〜♪」
小柄な少女がここに一人。
ご機嫌な様子である。
いい年こいて、スキップランランである。
言わずも知れたバカップルの傍らである。
ここは跡部邸のデッカイ、それはもうとてつもなくドデカイ庭である(嫌、庭園と言うべきか)。
何をそんなにご機嫌なのかは解らないが、この少女、少し頭が弱いのであまり気にしてもしょうがない。
微かに冬の残す肌寒さはあるものの、天気は快晴である。
最初は跡部家のペット事マルガリーテと遊んでいたのだが、実は逆に遊ばれていたと言うかからかわれていたのだがそれに飽きた訳である。
犬に飽きたは、今度は庭の探索に出た訳である。
それよりも何故ここに、傍らのもう一人が居ないのかと言うと生徒会長として入学式の挨拶の内容を纏めているのである。
バカップルとは言えども、そこら辺は踏まえているは景吾の邪魔をしてはいけないと思い一人遊びをしていたw。
が、しかし、このカップルは傍に居た方がいいのでは無いのか?と思われる・・・。
何故なら、この必ず何かを仕出かしては景吾を呼ぶ。
その方が煩わしいのでは無いのか?と思われる。
だが呼ばれる景吾はそれを煩わしいとは思ってはいない(さすがバカップルである)。
そして正しくその通りの出来事が起きる。
調子に乗りまくってスキップしまくりの、芝生の滑々に滑ってスっころんだ。
一瞬時が止まる。
1秒・・・・。
2秒・・・・。
3秒・・・・。
「うっ・・・うわ〜ん!!」
お前は幼稚園児か!?というぐらい豪快な泣きっぷりである。
バタバタバタバタ。
「どうした!!」
お早いお着きである。
「景吾た〜んーーーーーーーー。ひ・膝が・・・膝が痛〜いーーーーーーー。」
見てみれば軽く擦り剥いて、血がほんの少し滲んでる程度である。
だがしかし、このカップルはここでは終わらない。
「富田ーーー、富田ーーーー。」
ちなみに富田とは跡部家、長年お勤め勤30年になる執事である。
「どうかなさいましたか?景吾様。」
「が怪我をした、至急救急車を呼べ。」
「お怪我ですか?どこを・・・?」
見た目的には緊急を要するような怪我ではなさそうである。
「ここだ!!」
「ここ・・・?ですか・・?」
そう指した先には微々たる怪我、救急車を呼ぶなんてとんでもない。
「・・・景吾様、この程度であれば救急車などは呼ばなくても、この富田がお手当てをいたします。」
「何を言っているんだ!!打ち所が悪くて骨折とかしていたらどうするんだ!!」
「いや・・・でも・・。」
困ったものである・・・。
さてどうしたものか・・・・。
「どうしたのですか?騒がしい・・・。」
そこへ登場。
「奥様・・・、実は・・・・。」
景吾の母。
「景吾、ちゃんが目に入れても痛くない程可愛いのもわかるけど、回りに迷惑をかけるんじゃありません!!」
「しかし・・・、」
「それぐらいで救急車なんか呼んだら、恥を掻きますよ。貴方だけが恥を掻くのは構わないけど、ちゃんまで恥を掻いたら可哀想でしょう。」
「・・・・・・・。」
黙る景吾。
さすが母は強し。
富田もホッと一安心。
「さぁ、ちゃんあちらで富田に手当てしてもらいましょうね。」
の手を取り、移動して行く跡部母と。
その後を不貞腐れて付いていく景吾。
さらにその3人を後ろから苦笑いをしながら付いていく富田。
今日もここ跡部邸は平和である・・・・。
コメント:まだまだ、序章に過ぎません。
題名を見ていただければ解るとは思いますが、無謀にもこれを最低でも365話書こうとしている訳ですよ・・・・。
続くのか?