「ねぇ、お願い跡部君。」
「お前も大概しつこいな。」
「当たり前じゃない、半端な気持ちじゃないもの。」
「意思が強いのは嫌いじゃねぇーが、しつこい奴は嫌いだ。」
「だって、好きで好きでしょうがないんだもの。…だってあなたはどうあっても私のモノになってくれないんでしょう?」
「当たりだ。」
「だから、一度だけでいいからお願いだから抱いて。それでもうしつこくしないから…。」
「フン、お前バカか?忘れる処かもっと欲しくなるだけの間違いだろう。」
「そんな事ない!」
「兎に角、俺は以外に女を抱くつもりなんてねぇーよ。いい加減あきらめな。」
「ちょ、ちょっと待って。」
「お前本当いい加減にしろよ?」
「無理言わないから最後のお願い聞いて。」
「………。」
「さっきみたいな事は言わないから……、抱いてもくれないキスもしてくれない…ならせめて私が作ったこれ食べて!……それで諦めるから…お願い。」
「チッ…、しかたがねぇーから食べてやる。その代わり今言ったこと忘れるなよ。」
「……うん(ニヤリ)」













「くっ…ハァハァ、てめぇ……本当にロクデモねぇ女だな。……即効性…の……媚薬って…とこか…。」
「ご名答、だって私は跡部君をどうしても手に入れたいんですもの。…ねぇ苦しいでしょう?私なら今すぐにでも楽にしてあげられるよ?」
「うるせぇ、…近寄る…なこの……メスブタが!」
「あらそんな事言っていいのかしら、今貴方を楽にしてあげられるの私しかいないのよ?」
「ハン…誰がてめぇーなんかに……そんな屈辱…を味わうぐら……いなら自分でし…た方がマシだ。」
「フフ、いつまでそんな強がりが通用するかしら?今丁度授業中で誰も部室なんかにこないでしょう?」
「どうだかな…うちの部…のヤツらは、授業中……でも平気で抜…け出してくるぜ…。」
「でも…来たとしても中で男女が絡んでる声が聞こえたら入ってなんてこないでしょう?現場を見てもすぐに去って行くんじゃないの?」













授業が始まったのに景吾が帰ってくる様子が全然無いから、恐らく部室か屋上ハタマタ某特別室でサボってるだろうと踏んで、こっそりと授業を抜け出してきた。
……そしたらどうだろう、いつもだったら探さないんだけど今日はちょっと気になって探してみれば、部室にて聞こえてきた会話。


最初は何をしてるのか?何を話してるのか?
誰が居るのか?何てよく分からなかったけど。。


中の様子を伺う為、部室のドアを少し開けて見れば中に居たのは、景吾で…更にいうなれば一人じゃなかった。


相手が忍足とか宍戸とかまぁ、兎に角男テニの誰かだったら別にどうとも思わないし構わないけど。
何でよりにもよって、よく私に突っかかってくるあの女と居るのか?って事。


ここはテニス部の部室な訳で、あの女は別にマネージャーでも何でも無い。
しいて言えば私の方が権限があると思う。
何故ならば何を隠そう私こそが本家本元テニス部マネージャーだ!!
もう一つ付け加えると、景吾は私の彼氏だ。


まだ、何も事は始まってはいないとは言えども……ムカつく!!


最初ドアを開けた瞬間の私の心臓…止まりそうになったよ。
そして次に襲った感覚は息が上手く出来ないのと心臓発作で倒れるんじゃないかと思ったぐらいの胸の鼓動。


どうしてくれようこの感情。


兎にも角にも現場を抑えるためにはもう少し様子を伺った方が宜しいのだろうか?
別に景吾が浮気するとは…ちょっとだけ思ってるけど。
ってかそんな事したら速攻別れてやるけどな!
浮気する男なんていらねぇーよ!
浮気は男の美学とかほざく奴がよくいるが、寝言は寝てから言え。


私はね、人のモノをとったりとか割り込むとかそういったことが大っ嫌いなのよね。
んー潔癖症?イヤイヤ、人としての常識よね。
だから浮気も不倫も愛人もそういうことする人自体が大嫌いさ。


そういうことは景吾にも散々言い聞かせてきた。
デートとか別にいくらすっぽかされても平気だけど、絶対に浮気だけはしないでね!って口が酸っぱくなる程言ってるんだ。
そもそも、景吾が私のコトちゃんと愛してたら浮気はしないし私を悲しませる様な事しないと思う。
景吾の場合は見た目の派手さとは違い、意外と誠実なのよ。(見た目は女遊び激しそうだけどね!)


私の初彼は景吾。
景吾の初彼女は私。
考えられないでしょう?私が初彼女よ!


別に女性に興味が無かった訳じゃないとは思うよ?
一応見た目は中学生に見えなくても、色々と興味あるお年頃ですから!


ただ、一番はテニスで…でもそんなテニスの間に私が割り込めちゃったんだよね。
どういう訳か…。


始まりはいつ?って聞かれるとあやふやだな。
何か特別な言葉があった訳じゃないから。
自然とこう…自然の流れで……ね。


あぁ、ただ一度だけ『愛してる』って聞いた事がある。
あれは初体験の時だったかな。
何かナァナァで付き合ってるのか付き合ってないのかよく分からない状態だったんだけどね。
キスもよくしたし…でも、遊ばれてるとは思わなかったんだよね…不思議と。
部活でこう接しているうちに景吾はそんな不埒な事はしないって解ったから。
言葉は全然なかったけど、態度と行動でキチンと示してくれてたから。


それに私以外の子と2人きりでいるような事もなかったし。
何でそんなことが解るのかって?
よく考えてもみてよ?景吾はさマズ桁外れなお金持ちな訳よね?でちゃんと教育されて育ってる訳さ、そんな育ちの良い景吾が誰とでもイチャイチャする訳無いじゃない。
それに潔癖症だし。
第一、朝は部活夕方も部活でテニス部部長を勤め上げ、更には自分の首そんなに絞めなくてもいいんじゃないの?って言うぐらいに生徒会長なんて役職までついちゃってるし、
もう一つオマケに頭脳明晰で常に学年トップNO1だよ?
努力もしないでトップに立つ人なんて居ないと思う。


それに景吾は部活が無い日は、結構私と過ごしてくれる。
(まぁ、景吾の家の事情で流れる事もありますが)
そんな日々ムダに時間を過ごしていない景吾にいつ女遊びをする時間があるのか!?って話よね。


あっ、そうだそう言えば周りが私の事彼女って言っても否定しないで寧ろ固定してくれてる。
それにカップル的行事は一緒に過ごしてくれるし。
始まりの言葉なんてなかったけど。
互いの気持ちが通じ合えてるならそういった恋愛も有りだと思う。


あーなんか私の思いの丈で随分と話がそれちゃった。


まぁ、あれですよ、私が言いたいのはこの部室の状況は恐らく景吾の所為ではないだろうと言う事は会話の流れ的に解るんだけど………何かムカつきます!!


「ねぇ、跡部君大分苦しいじゃないの?そろそろ観念したら?」


オイ!バカ女景吾に近づくな!
くそ〜、ここでいつまでも様子を見てても埒があかん。
それに景吾なんか苦しそうで、かなりやばい状態っぽい…そうこうしてる間にもあの女の魔の手が伸びてきたら、いくら景吾でも…。


それにあの変態(忍足)も言ってた。
ちゃん、男はな、心と体は別モンやで?』
『ハァ?何言ってんの。』
『男は誰とでも平気で出来る』
『…アンタ何が言いたいのよ?』
『イヤイヤ、心の片隅にでも置いといて』
『忍足…アンタ景吾が何か悪さでもしてるって言いたい訳?』
『今してなくともそのうち目新しいモンが目の前に現れたら手出したくなるかもしれんやろ?古いよりは新しいのがいいって言うや、アイタ……あらアトベサン』
『バカかてめぇーは、テメぇーと一緒にするな』


ってあの時景吾は忍足の意見に賛成はしてなかったけど。
私が居た手前って言うのがあって、あんな事言ったのかしら…。


「きゃ。」


えっ?何々いらん事考えてたら何か中で進展があった模様。
『きゃ』って…ソファーにでもほおり投げちゃいましたか?景吾さん。
やっぱり男は誰でもそうなんですか景吾さん?


そっぉ〜と、そっぉ〜と除いてみると
「オイ…。」


えっ何々?
「そこ…に居るの……は解って…るんだよ。」


えっ〜といつからいるの気付いてらっしゃったのかなぁ〜と。
「…早く入っ…て来い。」


……んーこのまま中に入っていくの非常に怖い気がするんだよね。
どうしようかな…。
それにあの女がまだ居るし。
って言うか、どこ行ったんだろう?
景吾はソファーに俯いてハァハァ言いながら座ってるけど、その周辺に見当たらない。


「オィ!いつ…までまたせる……5秒以…内にこな…かったら…解ってるよな?……5」


バン
「ハイ、お待たせしました。」
景吾の側に近づいて気がついたけど、あの女(仮名:A子)は何故か苦痛な顔して床に転がってた。


「あれぇー?景吾…何したの?」
「あ…まりにも……しつこい…上に人迫ってき…て俺に触れよう……としたから…突き飛ばした。」
「………容赦ないね。一応女子だよ?」
「当たり…前だ…ろう。…俺に……こん…な薬まで飲…ませたんだ。それぐらい…ですんで良かっ……たって思えって話だ。」


『それよりも…』と言うと景吾は私の腕を引いた。


「ひゃ…け・景吾?」
「もう…我慢できねぇ。」
「えっ…んっ。」


何がと聞く前に激しい口付け。


「んぁ、ちょ・んぅ…。」
ちょっとー拙いって、て言いたいのに。


「…んん、景…クチュ…。」
薬ってそんなにすごい効果あるの?
いつもの景吾と違う……凄すぎるよ。


このままじゃ拙いよ…。
でも今の景吾じゃ私に喋る隙さえ与えてくれない程性急で。
あーもう!


「…ぃてぇな。」
申し訳ないけど両サイドの髪の毛を後ろの方へと強く引っ張らさせていただきました。


しかしながら、景吾はそんなの関係ねぇみたいな感じで。
またしようとするから。


「いてぇな!」
足をおもいっきり踏まさせていただきました。


「…ハァハァ…ちょ・ちょっと。」
「………何だよ。」
「マズイよ。」
「何がだよ。」


何がだよって………。
「人が居るじゃない。」


さっき景吾に突き飛ばされて床に転がったままだったA子は、唖然とした表情で私達を見ていた。


「知るか。」
「知るかって……。」
「いいんだよ、精々見せ付けてやれば。」
「見せ付けるって…。」
「ふん、その方が諦めもつくだろうよ。それに…薬を飲まされようが何をされ様が、抱きたいと思う女は…お前だけしかいないっていうのもよく解るんじゃねぇか。
……お喋りはここまでだ。」


そう言うと景吾は再び私に熱いキスを送った。
もうこうなったら景吾は何があっても止めてはくれない。
諦めた私は景吾の首に腕を回した。

景吾の手は私を早急に求める。
周りに誰が居ようが関係無いとばかりに…。

胸だっていつもみたいに焦らす様にじゃなくて、荒々しく掴むかのように激しく揺さぶる。
いつもの余裕はどこにいったのか。

足だって焦らす様にいつもなら撫で回して、疼いているアソコに早く触れて欲しいのにそれさえもせずに。
今日は色々な過程を飛ばし飛ばし。
もう布越しではなく、直に触れてくるアソコ。


「んぁ…あぁ……。」


いつまで、ここで私達の行為を見てるのだろうかと思っていたA子は、流石に景吾が私のスカートの中へと手を伸ばした瞬間に大きな音をたてて出て行った。































「ハァハァハァ…。」


何度逝かされたのか…何度逝ったのか。
いつも以上に激しすぎて。
薬が効きすぎていたのか、自制心を失ったかの様に激しく何度も景吾に突かれた。

声を上げすぎて喉はカラカラで。
何度もヤラレテ腰はガクガクで。

景吾は何度逝っても全然アレが萎えなくて。
そんなにすごいのか……媚薬ってと思った。

「ハァハァ…今何時だ?」
「んぅ……13時過ぎぐらい。」

部室に取り付けられた時計を見上げて見れば、もうそんな時間。
どれぐらいの時間が経ったのかなんて解らないぐらい何度も何度も身体を重ねてた。
あれだけ運動したのにお腹が空かない。
すっごく疲れたけど何だかやり過ぎてお腹いっぱいって感じだ。


あーぁ、今日はほぼ丸一日授業をサボっちゃったな。
腰痛いし、身体ダルイし部活も無理そう。
それより汗かいて全身ベタベタでシャワー浴びたい。

いつまでもソファーの上でウダウダしててもしょうがない。
動きたくないけど…重い腰をあげようとした。


「ひゃ………。」
「……何やってんだ?」
「シャワー浴びに行きたいんだけど…立てない。」
「…あぁ、連れてってやるよ。」
「えっ!?でも景吾そんな体力あるの?」
「馬鹿かお前は?」
「や、だって…。」
「そんな軟な身体なんてしてねぇーよ。」


恐るべし跡部景吾。














お姫様抱っこでシャワールームまで連れてきてもらったのまでは良かったけど………。
マサカそこでまた盛られるとは思いもしませんでした。
えっ?もう薬の効果は切れた筈だよね?
かなり散々ヤッタよね?


えっ?えっ?えっ?何でまたヤッテルの………。








「まだ、ヤリタラネェ。」









貴方の体力は底なしですか?
私、明日学校になんてこれる自信ありません。
もう立つのもやっとなんですよ?
それよりもちゃんと車で家まで送り届けて下さいね?







無論、家ですよ?











コメント:いつもの如く、気が向けばこれの裏バージョンを書きます(いつかね…w)。
      (UP.08/02/24)