「・・てぇ・・・。」



ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい!!お怪我はありませんか、余所見をしていたので周りを見ていませんでした!!本当にごめんなさい、ごめんなさい!!


すごい勢いで謝られた。




あわれな子羊にお助けを




こっちが何かを言う前にそいつは物凄いスピードでその場を走りさった。
っつよりも、あの勢いで謝られて口を挟む暇もなかった。
それよりもあんなに頭を振ってフラフラしないのか・・・?
若干走りに乱れがあったのは気のせいじゃないだろう。
それよりも・・・・。



ぶつかった奴は丸っきり知らない訳では無かった。
どう言う訳かそいつは、俺以外のテニス部レギュラーと関わりあいがあったからだ。


まず宍戸、そいつ事、とは幼馴染らしい。
何でも家が隣同士で、目の離せない妹的存在らしい。


次に忍足、今現在、と同じクラス。
身長がちぃさくて、萌ぇー。
ドジで萌ぇー。
おっちょこちょいで萌ぇー。
こちらも宍戸と同じく目が離せないらしい。


ジロー、いつの間に知り合ったのか?いつそんなものを作ったのか知らないが”日向ぼっこ同好会らしい”
ジローの場合は似たもの同士だろう。
取りあえず、チャンは可愛いと連呼していたのを聞いた。


岳人&滝、去年(2年生)の時のクラスメート。
滝も言わずとしれた世話焼きだから宍戸と同じ感覚だろう。
そして、あの岳人にさえ危なっかしいと言わしめるぐらいなんだから余程なんだろう。


長太郎、現在同じ委員会に所属しているらしい。
当番がよく一緒にあたるらしく、割と仲がいいらしい。
嫌な事も嫌がらずに進んでやるのはいいらしいが、何をしでかすか解らず目が離せないらしい。



こうもテニス部レギュラーと仲がいいのなら、俺にも接点があってもいいはずなんだがどう言う訳か関わりあいが一切無い。
テニス部に一度も近寄らないからなのかもしれないが・・・・。
いや・・・一回だけあったな・・・。


あれは2年前ぐらいか?
丁度中等部にも慣れてきた6月始めぐらいか?
宍戸に様があって来たんだが、来たと思ったとたん宍戸がエライ勢いでの所に走って行ったな。
かと思うと何だか知らないがすごくデカイ声で説教を垂れてたな。
何を言っているのかまでは聞こえなかったが、風にノッテ聞こえてきた会話の中に。
「お・っ前来るなって行っただろう!!」とか「ごめんなさい亮ちゃん、だって・・・」


そん時は、ただ単に恥ずかしいから来るなって言ってんのかと思ってたけどな。
どうやら何かそうでもなさそうだな・・・。


いくら俺がこの学校で有名だからって、あそこまで怯えて走り去るのはオカシイ。
しかも他のメンバーと仲がいいんだから、俺とも接点を持ってもいい筈だよな。
過去何回か俺は話かけようした。
したんだが、何故か俺がの視界に入る範囲内に姿を見せると逆の方向へと凄い勢いで走り去っていく。
どういう訳かだが・・・。
何でだ!?何でなんだ?
今日のこの遭遇的出来事は、奇跡としかいい様がない。
たまたま、本当にたまたま周りを見ないで歩いていたんだな・・・。



今更ながらにこの事を解明をしなければ、俺様の気持ちが晴れない。




今まで我慢してたんだ。
もう良いだろうもう限界だ。
待って居ろよ!!!!
今日から俺はお前を追いかける!!
















とは言ったものの中々手ごわい。
追いかけようとするんだが、意外とドジっ子な割には逃げ足だけは速いらしい。
あっという間に俺の視界から居なくなる。
っつかマジで本当に何で俺を見たら逃げる?


そんなこんなんで、ちょっと落ち込み気味の俺は昼休み人目に付かない中庭の草木の日の当たる場所に寝っころがった。
あぁ天気はいいな。
何だか段々眠たくなってき・・・。



「えぇーーー宍戸マジかよ!!」



五月蝿い・・・。
あいつらめ俺様の睡眠を邪魔しやがって!!
注意しようとしたその瞬間。


「マジだよ。何か最近跡部がの周りをウロチョロしてんだよ。」


聞き捨てなら無い言葉が聞こえた。


「何か最近よの奴、ボッーとして歩いてた時に跡部にぶっかったらしくてよ。そこ等辺から跡部の事を見かける事が多くなったって言ってたんだよな。で、俺も跡部の様子を見てたんだけどアイツ最近遠くからだけどの事よく見ててよ。」
「そやそや、何か隙あらば話し掛けよう思うとるみたいやな・・・。」
「なんで今更そんな事しようとしてんだ?」
「うっー、今更じゃないよがっくん。」
「どういう事だよジロー。」
「跡部は前からチャンに話し掛けようとしてたみたいだけど、跡部が視界に入ると一目散に逃げちゃってたから機会がなかっただけぇ〜。」
「まぁそやな。跡部以外のテニス部レギュラーとこうも仲良ければそりゃー跡部も気にはなるわな。」
「でも侑士、今更じゃねぇ?」
「今更やないねん、今まで我慢してたもんが限界にきたんやろう。」
「ヤベーな・・・。」
「そやな。」
「今まで、チャンに言い聞かせて跡部近づけさせてなかったのにね。」


ハァ・・・・?
に言い聞かせて俺に近づけさせなかっただと・・・。
お前らが原因か・・・・(怒)。



「どうするんだよこれから!!」
どうもしねぇよな。


「「「「!!」」」」
(は・般若が居る・・・(汗)。)
「あ・あと・・・べぇ。」
「な・なんでここに・・・。」
「どう言う事だてめぇら!!何で俺に近づけさせない様にした。」
「・・・何でだっていいだろう。」
「それよりも何で跡部はチャンを追っかけんのぉ?」
「さぁ、なんでだろうなぁ?てめぇらに答えてやる義理なんて俺にはねぇな。」
「何でだよ!!」
「理由を言わないお前らに何で俺だけが教えてやらなきゃいけないんだよ。」


フン。
よくわかった。
もう俺は遠慮はしないぜ。


「俺は俺の好きな様にやらせてもらうからな、覚えとけ!!それとなお前ら今日、外周20週な。」
「なっ!!」
「それ横暴だろう!!」
「お前ら・・・それとも特別メニューの方がいいのか?」
「ウッ・・・。」
「解ったら部活始める前にやっておけよ。」


後ろで今だ騒いでいるが、それだけで済んでありがたいと思え。






まったく胸糞悪いったらありゃしねぇー。
本当なら外周20週どころじゃ気が済まねぇーが、取りあえずそれだけあれば時間は稼げる。
先ずは樺地に命令して、放課後を部室に連れて来させるか・・・。























コメント:
長らくお待たせいたしました。
中途半端な終わり方ですが、、無謀にもまたシリーズらしきものを一本書いてしまいました。
まだ微妙に他のシリーズや長編が進んでいない中・・・。
本当は、これじゃないのを出そうと思っていたんですがフッとこちらの話が思いついてしまったので・・・こっちを先に出してしまいました。
中途半端な書きかけが・・・沢・・・。
まぁ、これはまだ続きがあります。
どこまで続くのか解りませんが、これはプロローグ的感じです。
度々重なる予告破り申し訳ありません(ペコリ)。