今月でいよいよ今年も終わり・・・。
その前に12月2大イベントの内、一人で過ごすと虚しいクリスマスがやってくる・・・。
昨年までは、部活仲間で過ごしてたクリスマス。
果たして今年はいかがなものか・・・?
って、どうせ私は独り者ですよ!!
中学生だから別に彼氏なんて『居なくても』て言う人もいれば、もう中学生なんだから彼氏の一人ぐらい『居なくちゃ』って言う人も居る。
どちらかと言えば欲しいさ・・・ハイハイ正直に言えば欲しいですよ!!
中学生活もいよいよ残り数ヶ月になりましたよ。
今の時期だけですよね・・・部活やる人にとっての部活引退後のこの時期と言えば、恋人といっぱい過ごせる時期ってさ。
いつの間にやら周りはカップルだらけ。
部活仲間にも春爛漫訪れてる人達だらけだしさ。
私は、男子テニス部のマネジャーをやっていた訳ですけども・・・。
皆部活を引退としたと共に早速彼女を作りやがった。
まず初めに忍足・・・ちっちゃくて可愛い彼女、ちなみに同じクラスの子。
その次、間を空けず出来たのがジローちゃん・・・生徒会副会長の超綺麗なあの子。
ちなみにジローちゃんより微妙に身長が5cm程高い、でもお似合いのカップル。
その次が岳人・・・一つ下の笑顔の可愛い子。
身長は同じぐらい。
で、で、でちょっと驚いたのは、亮・・・イエイエ宍戸。
何で言い換えてるかって?
宍戸とは幼馴染なんですがー、この間さ『亮』って呼んじゃった時に宍戸のどうやら彼女らしき子が近くに居たんだけどもさー。
睨まれた訳じゃーないんだけども、ちょっと視線が痛かったのよ。
サバサバした子ではあるんだけどさ・・・。
で、宍戸はお馬鹿だからさ、私が宍戸って呼び名変えて呼んだら『何お前いきなり言い方変えてんだよ?』って言うわけよ。
だから『当たり前でしょう!アンタ彼女出来たんだからさー、いくら幼馴染だって言ったって良い気分なんてしないでしょう!』って。
そしたら何て言ったと思う?
『あいつがそんな事気にする訳ないだろう』だって。
思わず頭を殴りました(結構いい音したなー)。
『アンタは女心を丸っきり解ってない!』て『女の子はどんなタイプの子であろうと気にします!!』って説教垂れてやりました。
『鈍すぎる!少しは女心を理解しやがれ』って言うのも付け足しときました。
その後、宍戸の彼女事、輪山 詩絵ちゃんとは仲良くなりましたけどね!
たまに宍戸の鈍感無神経ブリの相談を受けますが!!
で、こんな鈍感純情Boy宍戸にも彼女が出来ちゃった訳さ、悔しいぃー。
私一人ですよ・・・。
私だって甘い一時を過ごしたいですよ。
えっ?あの氷帝人気NO1の名前が無いって?
あー跡部の事ですか?
いやー何て言うんですかね・・・よく解んないんですよ・・・。
学校内ではそれらしき人物が居ないみたいなんです。
でも憶測やら噂やらはやたら飛び回ってて、やれ年上の大人な女性と付き合ってるだとか・・・他校の学生と付き合ってるとか・・・・。
憶測はともかく、噂って何かしら無いと出てこないじゃないですか?
ほら、煙の無いところには火は立たずって言ってさ・・・。
実際に何か、見たって言う人も居るらしくて・・・。
私としては憶測は憶測で、噂は噂であって欲しいです・・・。
何で?って・・・あ、あんまり言いたくは無いんですが・・・だって私跡部の事が好きなんだもん。
好きだからやっぱ、誰とも付き合っていて欲しくないっていうのが本望じゃないですか・・・。
私は決して可愛い訳でも綺麗な子でも無い一般的普通レベルの子なんです。
そんな私が跡部と付き合う事なんてありえない事だと思うし。
そうなると永遠のアイドルで居て欲しいっていうか誰のモノにもなって欲しくない訳でして・・・。
でもそんなの私だけが願ってるだけで。
あーヤメヤメ否定的な事を言ってるとドンドンと溝に嵌っていっちゃう。
取り敢えず、噂は噂だって真実味が無いって思っておこう。
だって実際自分の目で見たわけでも、直接跡部に聞いて確認した訳でもないから。
それよりもですね、何でこうも騒いでるかって言うと・・・・。
実は毎年クリスマスは、跡部家のパーティーに皆して参加をしていた訳でして。
で、今年は参加無しかなって思ってたんでど・・・。
えっ?何でかって?そりゃーそうでしょう?
だって皆彼女が出来たんだからさ、彼女と2人で過ごしたいって思う訳じゃないですか?
でも毎年恒例となりつつある、そのクリスマスパーティーに今年も全員参加!(しかも彼女同伴)
何故って・・・その彼女達も跡部家のクリスマスパーティーに興味があるらしくてさ。
しかもこれがまた皆良い子達でね・・・。
毎年やってたなら今年もでればいいじゃないのって。
今更恒例行事となってる事を無くさなくたっていいじゃない、別にクリスマス当日に一緒に過ごさなくても25日でも良いよ?ってさ・・・。
目から鱗ですよ。
で、そんな彼女達に彼らは跡部に今年のクリスマスパーティーに彼女連れてきていいか?って聞いた訳さ。
跡部は別に何人増えようと困るわけじゃないし、別に構わないってさ。
そんな訳で、今年も今まで同様跡部家恒例クリスマスパーティー参加が決定した。
別に去年までの状況なら嬉しさランランで『ハイ、喜んでー』ってどっかの居酒屋みたいな受け答えで考えるまでもなく返事してたと思うけど。
今年はそうもいかない。
さすがに跡部家のパーティーとなると部活仲間だけじゃなくて大勢の各方面の様々な人が参加ですけど。
でも考えてみて親しい人達は皆カップルって・・・で、私一人だけ独りみたいな。
それって虚しく無いですか?
孤独ですよ?孤独。
皆はイチャこらしてる中、私一人料理でもガッツリ黙々と食べてろって言うんですか?
しかも、そこで目にしたくないモノを目にするかもしれないし・・・。
別に、忍足だとかジローちゃんだとか岳人とか宍戸とかがイチャこらしてる分にはいいよ。
どうぞご勝手にって思うけどさー。
跡部がどこぞの知らない女性とイチャこらしてた日には、凹むどころか穴に潜っちゃうかもしれない。
だから、今年はパーティーは不参加にと思った。
まだ、招待状貰ってないし。
毎年、事前に跡部の口から伺ってはいたけども郵便で招待状が送られてたからさ。
強制参加では無い訳だし、まぁ当日に風邪でも引きましたとでもメールを跡部に送ればいいっかって思った。
思ってたのに・・・・!!
「おい、。」
「ん?跡部何ー?」
クラスも割りと離れてるし。
「これ。」
「何々?」
部活引退してあまり、そんなに頻度に会わない事が多かったのに・・・。
「今年もやるからな。」
「!!」
まさか・・・まさか・・・。
直接手渡しをされるとは思いもしませんでした。
「何で跡部直々に手渡し・・なの?」
「フン、俺様直々に手渡しをして貰ってありがたいと思うんだな。」
「・・・あのさー。」
「何だ?言っておくが行けませんとかは聞かないぞ。」
「えっ!?」
「それにだ、体調は万全にしておけよ。当日、風邪引いて休みますってなっても困るからな。」
「えぇ!!」
ニヤリとニヤリと笑いましたよ!!
私の行動がまるでお見通しみたいな。
しかも何があっても強制参加みたいな。
でもさ、でもさー。
「私、今年は不参加の方向でお願いしたいなーなんて思ってたんですが・・・。」
「却下。」
えー即答!!
「何で?」
「何でって何だよ。何で不参加の方向で考えてるんだよ。」
「だってさ、今年はさ参加するには何か・・・。」
「何だって言うんだよ、ハッキリ理由を言え。」
「・・・理由言ったら不参加にしてくれる?」
「却下。」
また即答だよ。
「兎に角理由を言え。」
「・・・だって、人が大勢来るとは言えども私が仲良くしてる人達はさ、今年は彼女同伴でしょう?」
「で?」
「そうするとさ私は必然的にさ独りぼっちじゃん。何か虚しいじゃん。」
「で?」
「・・・理由はそれです。」
「それだけ?」
あーまぁーそれだけじゃないですけど・・・。
「う・うん。」
「却下。」
「な・何で!私独りじゃ可愛そうとか思わない訳?」
「思わないな。」
「酷い、鬼・悪魔!」
「アーン?誰が鬼だ?誰が悪魔だ?」
「だって、だって・・・そんなの私一人惨めじゃん。」
「何で惨めなんだよ。」
「跡部はいいよね!」
「アーン?」
「だってさ、だってさ年上の大人な女性か、ハタマタ他校の可愛い彼女が居るんだろうからさ一人じゃないんだろうしさ。」
「何言ってんだ?お前・・・。」
「だって、すごい噂になってる・・・よ。」
「噂だろう?」
「噂ってさ・・・何かしら無いと出てこないもんだって解ってる?」
あぁ、もう、自分の首自分で絞めてどうするのさ!
決定的な一言を跡部の口から聞いてどうする。
「フン、誰かの見間違いだろう?俺には女なんて居ないぜ。」
えっ・・・。
「本当?」
「あぁ。」
「本当に本当?」
「しつこいぞお前。」
「・・・ごめん。」
「だから、全員が全員カップルって訳でもねぇーんだから、参加するよな?」
「・・・・うん。」
かくてこうして跡部家恒例クリスマスパーティーに参加する事に決定した。
ありがとう、跡部。
コメント:3話構成です。
しかし、名前変換が一回しかないとはorz(UP.07/12/02)